ドットジェイピー「未来国会2011」‐日本初 大学生による国家デザインコンテスト‐

国家予算をあなたが作る。

未来国会2011

大学生による国家デザインコンテスト

参加者インタビュー(2)

チーム ずんだ娘
宮城大学3年
川野由利香さん
参加したきっかけを教えて下さい。
メンバー3人ともドットジェイピーでの議員インターンシッププログラムを体験し、そのうち2人は国会議員事務所でインターンしたため、「国会」という言葉に惹かれたのがキッカケです。議員インターンシッププログラムで習得しきれなかったものを、少しでも自分のものにできたらという思いで参加しました。メンターの方々が、普段接触する機会のない財務省の官僚の方であることや、ゲストが豪華であったことも参加の決め手かもしれません。
未来国会を通じて、どのようなモノを得ましたか。
私たちが生きる「今の時代」に対する興味が増しました。解決すべき問題が山積みであることや、そういった課題に対して自分がいかに無関心だったかということに気づかされました。また、2ヶ月間というコンテスト期間でアイディアを磨いていくことの大変さや、たった3人で意見をまとめることの難しさ、そして何度もあきらめかけたときの悔しさを痛感しました。その分、発表後には大きな達成感と爽快感を味わうことができました。
今回のテーマ、コンセプトを設定した背景を教えて下さい。
最初に私たちは「自分たちが住みたい20年後」を考えました。最初は20という数字から想像することが難しかったのですが、自分たちが働いて、家族を持って、幸せに暮らしたいという願いをもとに、日本の将来像を想像していきました。その中でも、今回の震災を通して痛感した『”人のつながり”や“物資だけではない豊かさ”を大切にした未来』をテーマとしました。テーマ設定をした時点で既に1ヵ月が経過し、時間を随分かけてしまいましたが、その分より伝えたい部分を明確に示すことができました。
日本の現状に対して、どういった問題意識を持っていますか。
東北に関して言えば、復興以前に社会問題の解決が問われると思います。仮に震災以前の状況に戻せたとしても、やがては衰退してしまうでしょう。そして、東北で問題になっていることは日本の各地でも同じことが言えます。指標で示される成長も大切だと思いますが、それに囚われない未来を見据えた政策にもっと力を入れるべきだと思います。また、日本はこれまで他国から取り入れてきたモノがたくさんありますが、外を見すぎてしまい、日本らしさを失っているように思えます。他国を視野に入れた発展が一概に良いとはいえないというのがわたしたちの見解です。
未来国会で得た経験を今後どう生かしていきたいですか。
チームの3人に共通して言えることは、未来国会での経験がそれぞれの自信につながっているということです。3人しかいなかった分、各自の負担はとても大きかったと感じています。つらい思いの方が多かったかもしれません。しかし、そこから学んだものは学業や今後の就職活動にとどまらず、私たちの日常生活と政治・経済の関連性に関するさらなる学習、そして自らどのような日本にしていきたいか考えることにつながっていくと思います。

未来国会2011活動報告